松葉杖でバスに乗る

私は右膝の半月板損傷の縫合手術をして、現在術後5週と4日で、家の中でも松葉杖を使って生活しています。理学療法士の先生に、松葉杖は2本使いを勧められています。現時点で許可されている右足の加重は、自分の体重の2/3までです。右足に全体重を乗せてもOKになるのは、6週目から少しづつ、です。
今日は退院後初の病院でのリハビリの為、初めて外出をしました!
自宅マンションに階段があることと、マンションは山の上にあり、周辺にはスーパーやコンビニなど無いので、退院から数日経ちましたが家に引きこもっていました。
今朝は退院後初の外出で病院へリハビリに行くので、町内を回っている病院の無料巡回バスを利用することにしました。本数はとても少なくて、2時間に1本位なのですが、家から徒歩10分位の所から乗れるので、まずはそのバスで行ってみることにしました。
無料巡回バスはバス停があるわけではないので、たぶん、あの辺りで乗れるんだろうなぁ~と目星はついていたのですが、健常者なら10分程度でバス乗り場へ行けるところ、私は20分もかかってしまいました。それも、余裕を持って30分前に家を出るつもりだったのに家を出るのが遅くなってしまい、半分くらい松葉杖で走りました(多分、気持ちだけ焦って走っているつもりで、全然走れてはいなかったと思います・・)。もぉ、必死でした💦このバスを逃したら、100パーセント、リハビリの予約時間に間に合わないので。
なんとか、巡回中のバスを見つけて、大きく手を振って、無事にバス乗車することがでました。
病院行きの無料巡回バスのミニバンは、何の問題もなく、乗れました。
この時乗った無料巡回バスはミニバンで、車種は全く覚えていないのですが、乗り口が低い、ミニバンのスライドドアタイプでした。座席にも乗りやすく、松葉杖でも乗車は何も問題ありませんでした。
運転手さん曰く、いつもはたいがいマイクロバスタイプで、もっと大きいバスなんですよ、今乗っているのはたまたまですよ、と教えてくださいました。
病院でのリハビリが終わり、帰りも町内無料巡回バスに乗って帰るつもりでした。ところが、バスの時刻表を見ると、次の出発はなんと1時間半後・・・💦。小さな病院なので、時間を潰せるような飲食店や大きな売店なども院内にありません。何も無いので、1時間半の時間つぶしは地獄です。
町内巡回バスの出発はまだ先だったのですが、駅まで行く病院の片道無料送迎バスならば、割と頻繁に出発していて、あと10分後に出発のバスがありました。
駅まで行った場合、そこからが大変です。我が家は山の上にあるので、徒歩で斜度の険しい上り坂を20分ほど歩くか、遠回りのルートですが駅前発の民営バスに乗って、自宅近くのバス停まで帰る方法があります。徒歩の場合は通常20分でも、松葉杖なら小1時間かかりそうです💦
松葉杖の私にとって民営バスに乗る、というのは非常にハードルが高いものでした。
民営バスのハードルが高いと思った理由:
- 乗り口が50cmの高さと聞いていたので、まず無理そう
- ノンステップ・バスですら高いというウワサ
- 乗客が多くて座れなかったらどうしよう
- 自分の動作がモタモタして他の乗客に迷惑がかかりそう
と、こんなところです。
でも、1時間半も何もない所で待つのはツライので、意を決して、予定外でしたが、駅前まで病院の無料バスに乗り、駅からは民営のバスに挑戦して帰宅することに決めました。
病院発の、駅前まで行く無料送迎バスに乗りました。朝乗ったミニバンより大きな、マイクロバスでした。車種は覚えていません。後部座席にはすでに、複数名の患者さんが乗車されていました。
マイクロバスに乗ろうとしたその瞬間、
「え、ちょ、ちょ、ちょっと待って・・!乗れない・・!!」(;'∀')
と、思わず声を大きな上げてしまいました。焦りました💦
マイクロバスの乗り口は少し高くて、バスの運転手さんが降りてきて、乗り降りの踏み台を置いていてくれたのですが、私はこのマイクロバスに乗るのがすごく、大変でした。
ここで一番大きな難しいポイントとして、
私はまだ、右足に全体重を乗せてはいけないのです。
私が踏み台を使ってマイクロバスに乗ろうとした私の手順は下記の通り:
- 右手で2本の松葉杖をまとめて持つ
- 左手でマイクロバスの乗り口ドアに付いている小さな手すりを掴む
- 右足を踏み台に乗せる
- 左足をマイクロバスの入り口に入れ、上がりたい
上がりたいのだけれど、高くて、なかなか上がれませんでした💦④で、私の100%の加重NGとなっている右足に、どうしても全体重乗ってしまいます😢
マイクロバス乗車口のドアに付いている、小さな手すりが掴みづらかったです。先に乗車されていた患者さんたちには申し訳なかったのですが、無事に乗車するまでにだいぶ時間がかかってしまいました。
でもこれはきっと私の事前練習不足によるもので、少し高い乗り口でも、他の人なら松葉杖でも上手く乗車出来るのかも知れません。
どうにか乗車して目的地の駅前まで到着したのですが、到着地から民営バス停に行くまでは階段を使わないと辿り付けない場所で、スロープがないので困りました。一瞬階段の前で戸惑っていたら、他の乗客の数人が察して心配してくれて、私が階段上り終えるまで見守っていてくれたという・・。皆さん、優しいです。ありがとうございました。^^
駅前の民営バスのバス停では、ドキドキしてバスが来るのを待ちました。
一番の心配事は、地域差があるかと思いますが、私の町では全てのバスがノンステップ・バスではないということ!
ノンステップバスが来る割合って、どれ位だったっけ・・?
以前からバスを利用していましたが、どれ位の割合でノンステップ・バスが来ていたか、気にしていませんでした。
事前の調べでは、ノンステップ・バスでない場合、床面から乗り口までの高さが50cm程度あるらしいということが判明していたし💦
ずっと前に担当の理学療法士の先生に、松葉杖での民営バスの乗り方を聞いたことがあるのですが、
「無理です。」
と言われていましたし。(;´Д`)
高校生のような、脚力がある人なら松葉杖でもヒョイッと上がることは出来るけど、ほぼ脚力で上がるので、バスは無理です、と言われていました。
そのバスに乗ろうとしている私・・・安心していた点は、始発のバスなので混んでいないということ。これで人混みのバス乗車なら、より一層ハードルが上がりますよね!
ドキドキして並びながらひょいと後ろを振り返りました。すごく偶然なことに、息子の高校の時の親しいママ友が同じバス停で後ろに並んでいたのです。
知り合いが一緒というのは、心強い~~!✨
一人だとまごまごして他人に迷惑かけるのも気が引けるし、友達に偶然会ったことで、急に強気になりました。
そして、やって来たバスは・・
ノンステップ・バス!!✨✨ キラ~ン!!
民営バスのノンステップバスは、何も心配することはありません!手すりも大きくしっかりしたものが左右についていて、しっかりと握って松葉杖に力を入れて上がることが出来ました!
ノンステップバスでも地面から高い、と聞いていて不安だったのですが、高さは全然気になりませんでした。ノンステップ・バスは大丈夫です!✌
座席は優先席が埋まっていたので、降車ドアに一番近い所に座りました。
そして降車の時は、バスの運転手さんが
「ゆっくりでいいですよ~~。」
と、とても優しい声をかけてくださいました。^^
病院の送迎バスの運転手さんたちも、もちろんとても優しくて親切でした。
空いている場合はですが、ノンステップ・バスの感想は楽勝でした!✌
余談ですが、病院退院時は娘とタクシーを呼んで、自宅に帰りました。
もちろんタクシーは何も問題なく乗れました。もしもう少し前に退院していて、私の場合は手術をした足の固定の期間が3週間以上と長く、固まってしまっていたので、その時期にもしタクシーに乗っていたら、脚はピーンとつっぱったままの状態で、全然曲がりませんでしたので、後部座席に乗るのが大変だったろうな、と思いました。
脚が曲がらなかったら、タクシーの後部座席も狭いですよね。そしたらその場合は、娘に前に乗ってもらって、私は足を伸ばして横向きで乗車すれば大丈夫かもしれませんが。
最後に民営バスへの松葉杖での乗り方まとめ(ノンステップ・バス):
- 手術をした足側の手で松葉杖を2本持つ
- 反対側の手でバス乗り口の取っ手をぐっと掴む
- 乗り口の取っ手を掴んだ手の力と同時に松葉杖にも力を入れ、体を浮き上げる
- 手術した足は浮いた状態のまま、怪我をしていない方の足を乗り口に踏み入れ、着地する
- 健康な方の足を床で踏ん張り、松葉杖を押して松葉杖側の足を乗り口に入れる
松葉杖を使っていると、たくさんの人に親切にされました。知らない人の優しさに触れました。駅のエスカレーターや、コンビニでも優しくされました。
親切にしてくださった皆さま、ありがとうございました。
理学療法士の先生曰く、今はまだ散歩とかガンガンする時期ではないので、家でゆっくりしてろ、ということなので、まだしばらくゆっくりします。
ワンステップ・バスに乗れる自信はありません。
私は現金を持ち歩かずスマホで全て支払いを済ませているので、松葉杖での外出はスマホストラップ一つでOKです!✌病院内でも松葉杖歩行の時に使っていました。
